【シンガポールレポート】TomoWorkオープニングイベント

住友生命保険相互会社ニュースリリース「シンガポールにおける障がい者活躍支援の実証実験の実施について」 DBICニュース「シンガポールで障がい者向けコワーキングスペースの実証実験を開催 期間限定コワーキングスペース「TomoWork」 当プロジェクトはシンガポールイノベーションプログラムの実証実験の一環として、住友生命保険相互会社の百田牧人さん・枝川和貴さんが中心となって推進されています。DBICが入居するコワーキングスペース「Bridge+」のオフィススペースをお借りし、実際に障がい者が入居するコワーキングスペースを運営し、今後の事業化に向けたインサイトを得ることを目的にしています。 オープニングイベントの会場となったBridge+のイベントスペース「the Metro」 オープニングイベントは2019年9月9日(月)12時から開催され、現地企業の人事担当者と障がい者を中心に約50名の方にご参加頂きました。イベントは百田さんのウェルカムスピーチで幕を開けました。 住友生命保険相互会社 デジタル・イノベーション・ラボ(東京) チーフコーディネーター 百田 牧人 さん 「この取り組みを通して、障がい者の就業を支援し、その生活をより良く変えていきたい」という強い決意が語られました。シンガポールやマレーシアでの障がい者へのインタビューを通し、インクルーシブな社会を作るためには雇用が最大の課題であると認識された百田さんは、単純にコワーキングスペースを運営するだけではなく、そこで障がい者の才能を見える化し、タレントを求める企業とのマッチングを構想されています。 百田さんによるウェルカムスピーチ 基調講演は政府機関「raiSE」のCEOであるアルフィー・オスマン氏にお越しいただきました。「raiSE」は社会課題解決に取り組む企業を支援するために2015年にシンガポール政府によって設立された組織です。助成金や施設などのリソース提供、ネットワークやメンターシップなどのプログラム提供により、ビジネスとして事業化が困難な社会課題に取り組む企業を支援しています。すでに400社を超える企業を支援しており、これらの企業は「ソーシャルエンタープライズ」と呼ばれています。 raiSE CEO / Alfie Othman 氏 「すべての企業にとって、多様な従業員を雇うだけでなく、平等に活躍できる環境を作ることが重要です。TomoWorkの取り組みは社会に大きな変化をもたらし、いままでの活動をさらに加速する可能性を秘めています。」 百田さんがスタートアップ企業との打ち合わせに行った際、偶然ご同席いただいたオスマン氏は、現在では当プロジェクトの理解者であり強力なサポーターでもあります。 当プロジェクトにご協力いただいているステークホルダーの皆様にお集まりいただきました 続いてのスピーチは、オフィススペースを提供して頂いた「Bridge+」を運営する政府系不動産企業「CapitaLand」のマーカス・リム氏です。東南アジアを中心に多数の不動産を所有するCapitaLandでもインクルーシブな環境の設計は重要な課題です。当プロジェクトを1つの機会と捉え、全面的なサポートをしていただいております。 CapitaLand Operations Director, Business Community Development / Marcus Lim 氏 そして最後は障がい者の経済的な自立を支援するスタートアップ企業「Trifam」CEOのシンディー・チャン氏から、当プロジェクトにご協力いただく15名の障がい者メンバーをご紹介いただきました。デジタルマーケターやデザイナー、通訳やパラリンピックの選手など、多彩な才能を持ったメンバーが集まりました。 Trifam CEO / Cindy Chng 氏によるメンバー紹介 イベント終了後には参加者全員によるネットワーキングセッションが開催されました。どうすればよりインクルーシブな社会を作ることができるのか。同じ課題意識を持つ人々の輪が広がりました。 ネットワーキングセッションの様子 当イベントはDBICが目指すソーシャルイノベーションを実現するため、シンガポールのコミュニティと日本企業が共創し、さらなるインクルーシブな社会を目指す新たな一歩になりました。

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