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EGB研究会 Kick Off 開催レポート

開催日:

文責:DBICディレクター 渋谷 健

2021年7月13日(火)、DX(デジタル・トランスフォーメーション)の実践アプローチを探求する「EGB研究会」がスタートしました。今回の研究会にはDBIC会員企業など10社から、実際にDXに取り組んでいる中心的な方々16名が参加。それぞれの実践ケースを踏まえながら、いかにこの激変する時代の先に向けて自らが変革していくための探究が始まっています。

<開催当日の写真 全体風景>

1.jpeg恵比寿ガーデンプレイス内SPACE6にて

DX推進のガイドブック「EGB(DX Escalation Guidebook)」

今回の研究会の名前にもなっているEGBは、DBIC会員企業有志による半年間の議論の末に2021年2月に発刊したDX推進のためのガイドブックです。EGBは2020年7月に日本社会と企業の未来への提言をまとめた「DBIC VISION PAPER」を受け、その実現に向けた方法論をまとめています。とくにEGBではDXのうち"X(変革)"を重視し、"WHY"の探究による原点からの変革と、その実現のためのD=デジタル&デザインの必要性を以下5つの観点から整理しています。

  • ビジョン(第2章 ビジョン・・・各社で設定するDXのゴール)
  • 組織(第3章 組織のリデザイン・・・組織の脱構築)
  • オペレーション(第4章 オペレーションのリデザイン・・・既存ビジネスの変革)
  • ビジネスモデル(第5章 ビジネスモデルのリモデル・・・新規ビジネスの創発)
  • 人財(第6章 人財と人財投資・・・再定義・選抜・育成環境)

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<参考>
「DBIC VISION PAPER」の全編、および「EGB」の概要版は以下リンクよりダウンロードいただけます。
DBIC VISION PAPER
EGB概要

DX実践者のためのEGB研究会

DBICではDXを登山によく例えています。EGBは山頂アタックするための方法論、という位置づけです。マニュアルではありません。したがって読めばすぐにDXができる、というものではないのです。無論、登山と同様にマニュアルがあったところでDX自体が一朝一夕にできるものでもありません。
いかにEGBを自分自身が取り組む現場に応用し、試行錯誤していくかが重要になるのです。そこでDXの実践者同士が相互に知見を共有し、具体的な実践を通じて、自分たちとって真に必要となるDXの在り方を探究する場としてEGB研究会が発足しました。
今回のEGB研究会の特徴は大きく3つあります。一つ目は参加者主体であること。何をゴールとするか、何をやるかは参加者同士が考えて決めていきます。二つ目は各自の実践をベースとすること。知識のインプットではなく、自社でいかにDXを推進するかが重視されます。そして三つ目は相互学習の場であること。参加者同士の心理的安全性を高め、相互の対話を通じて互いの知見を磨きあげていきます。
なお、研究会の開催形式はリアルでの対面、オンライン、ハイブリッド等状況に応じて使い分けていきます。研究会の最終成果は2022年2月ごろに発信予定です。

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参加者の対話から見えたDXの課題と可能性

初回Kick Offはリアルでの対面参加と、一部オンラインでの参加によるハイブリッドで、アートシンキングの手法を用いた対話形式で開催しました。これは研究会を進めるための参加者個々の心理的安全を高め、参加者同士の相互理解を深め、かつ研究会の参加目的を明確化することを意図してのものです。
研究会では以下4つの問いに対して、参加者それぞれが人形やレゴブロックを用いて(オンライン参加の方は手元で絵を描いて)表現し、対話を重ねていきました。

  1. 現状認識:あなた自身はいま、どこに、どんな状態でいますか?
  2. 課題意識:DXをしなかったら10年後、どんな未来が待っていますか?
  3. 目的意識:DXの先に実現したい未来はどんな未来ですか?
  4. 目標設定:このEGB研究会を通じてどんなことを実現したいですか?

4.jpegアートシンキングの様子

現状認識としては「DXの必要性は理解しているが具体的なアクションを模索し、悩んで動きれていない」という状況が各社に共通しており、その先の課題認識は「現状のままでは組織が衰退・破綻する」という強い危機感が共通していました。一方でDXの目的意識は組織の視点を飛び越えた「社会を豊かにすること」に、研究会としての目標設定はそのために「自らと自らの組織をUNLOCKすること」に焦点が当たっていました。UNLOCKが業種業界を超えた社会の共通課題であることが伺える対話でした。

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初回の参加者からは一様に「仲間ができた」「楽しい時間だった」「まだまだやれる」といったポジティブな感想が寄せられました。そして同時に、深く対話すること、多様性に触れること、自ら動き出すことの重要性を気づきとして共有することができました。

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今回のKick Offの場を踏まえて、それぞれがこの機会に自社での実践と研究会の場を活かして何を為すのか、アクションを具体化していいきます。並行してEGB自体の理解共有の機会も研究会には提供されていきます。そして研究会からの学びはDBIC会員の皆様をはじめ、DXに取り組む多くの方々に還元していきたいと思います。これからのEGB研究会にご期待ください。

8.png参加者の振り返り テキストマイニング結果

<参加企業名一覧>

味の素株式会社
小野薬品工業株式会社
コニカミノルタ株式会社
大日本印刷株式会社
東京電力ホールディングス株式会社
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
セイコーソリューションズ株式会社
住友生命保険相互会社
株式会社電通デジタル
鉄道情報システム株式会社

デジタルビジネス・イノベーションセンター(DBIC)が活動を続ける理由

設立エピソード

2014年、世界で起きていることを肌感覚で確かめるため、半年をかけて世界を回った。そこで感じた危機感を日本企業に正しく伝え、行動を促すための研究会を発足するために奔走。26社の名だたる企業と世界有数の大学と連携し、デジタルビジネス・イノベーションセンター(DBIC)の立ち上げとともに我々のイノベーションジャーニーが始まった。

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