前回までのコラムで「信頼経営」を学習して、その考え方を以下の要素に整理してみた。
今回は、この「信頼経営」という経営方法はなぜ生まれてきたのかをいくつかの実践企業から学び、私なりに5つの理由を洗い出してみた。
以上が「信頼経営」を実施する理由だ。まさにこれからの時代に必要な考え方になっていると思う。では、従来型の企業が「信頼経営」にトランスフォームすることについて、どのように考えるべきなのだろうか。
現状では、「信頼経営」に自社の文化を変革するという経営判断は以下の理由から難しいと思われる。
一方で、多くの国が、多くの企業が、新しい時代の存続をかけて必死に戦っているなかで、この「信頼経営」への挑戦が行われているのも事実だろう。私たちのVISION PAPER 2でも、北欧の小国が生き残りを賭けた戦略が「信頼」だとレポートし、また、GAFAもユニコーン企業も「信頼」をキーにしている。
経験則が通じない未知のビジネスに挑戦する時代、お客様や市民と一緒に課題解決のために学習を続ける時代、この新しい世界には新しい文化である「人を信頼する文化」が欠かせないと考えてもおかしくない。20世紀の製造業が大量生産していた時代のピラミッド文化のままで、新しい価値づくりの時代に挑戦することができるだろうか。
これから先は、一般論で調査しても意味がなく、企業のなかで真剣に挑戦しようと考える方々と議論していく必要がある。DBICは、自分の会社を「信頼経営」に変革していきたいというdX人財と議論しながら、北欧の会社との議論などできるだけの支援をさせていただこうと考えている。
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