【横塚裕志コラム】デンマークって、どんな国?①

デンマークに「ろう学校」はない。現在デンマークに駐在している、髪の毛で音を感じるデバイス「オンテナ」を開発した本多達也さんに、OIST(沖縄科学技術大学院大学)でのDBIC Executive QUESTプログラムで教えていただいた。

だから、「デンマークの労働生産性が高い」のだろうと直感した。IMFが発表した2021年の一人当たりGDPは、デンマークが68,202ドル(9位)で日本が39,301ドル(27位)。デンマークが日本の1.74倍の生産性になっている。

「ろう学校」がないということは、みんなが一緒に勉強するということ。そのクラスで、先生はどうやって教えるのだろうか。
「ろう学校」がないことと、「労働生産性が高い」ということがどこでつながるのだろうか。

「ろう学校」をつくらないという「考え方」が、組織の生産性を高める大きな要因になっていると私は推測する。「ろう学校」を省いたという趣旨ではなく、ろう者やハンディを持った方々を含めて人同士がお互いをリスペクトとする姿勢・マインドが、セクト主義や縦割り主義を排除し、また上下の関係をつくらずにフラットな関係を生み出し、上意下達や忖度と言った思考停止を防いでいるのではないだろうか。
この仮説を確認するために私は学びを続けたいと思う。

(追伸)
デンマークでは、国会議員は自転車で移動しているそうだ。

参考リンク

【レポート】横塚裕志が聞きたいシリーズ第12回:髪の毛で音を感じるデバイス「Ontenna」で、ユニバーサルなサウンド体験を創造しよう

他のDBIC活動

他のDBICコラム

他のDBICケーススタディ

一覧へ戻る

一覧へ戻る

一覧へ戻る

このお知らせをシェアする