「何をしたらDXを起こせるだろうか」という問いに向き合ってみようと思う。巷には「DXをすべき」という情報があふれているが、言われたからできるというものでもない。「DX事例」もあるが、事後的な整理をして作成されている読み物であり、どのように起こしたのかを読み取れる部分が少ない。また、「DX人財」を育成するためのトレーニングはあるが、道具を学んだからと言ってDXを起こせるわけではない。
今回から4回シリーズで、「DXの起こし方」について考えてみることにする。 第1回は、「DXを起こす」ためのヒントをつかむために、自分が体験したDXを題材にして、「事後的な整理としてのDX事例」と「実際に起きた事実の物語」を比較して、その違いを考えてみようと思う。
2004年から2010年にかけて東京海上日動が実施したDX(「抜本改革」と社内では言う)について、事例説明と実際の物語を書いて比較してみる。
Ⅰ. 「抜本改革」の事例説明(パブリックになっている情報を集めて私が書いた)
Ⅱ. 「抜本改革」の実際の物語
比較は以上だ。二つは決定的に違うところがある。「事例説明」は全体の整理で、標本のイメージ。「実際の物語」は生もので、行動を書いている。「事例説明」は知識にはなるが、検討プロセスを書いているわけではないので行動には移せない。ここが注意点だ。事例を勉強して横展開しようというのは無理ということだ。 次回は、「実際の物語」から行動の起こし方を抽出してみる。
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