【レポート】ブロックチェーン導入オールインワンプログラム

2018.10.31

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2018年10月29日(月)~31日(水)、DBIC Tokyoにて「DBICブロックチェーン導入オールインワンプログラム ~海外トップ講師陣を招く3日間~」を開催しました。最先端の技術動向から現実のビジネスに導入する際のポイントまでを体系的に学べるプログラムです。

デジタルビジネスを大きく変える技術であると期待されているブロックチェーン。その技術を徹底的に学ぶために、海外で最先端のブロックチェーンビジネスをされているTo The Moonグループから講師をお招きし、英語とロシア語で講義が進められました。

ブロックチェーンの特性として、データの透明性を高め、情報の追跡を容易にする点が挙げられます。UBSグループのCEO、Sergio Ermotti氏は「ブロックチェーン技術はビジネスにとって必要不可欠になる」と述べていますが、経営者がブロックチェーン技術の特性を理解し、自社ビジネスの中でブロックチェーンに適した領域を見極め、戦略的に導入していくことが重要です。


Boris Otonicar氏

初日はブロックチェーンの基礎を学びました。初の仮想通貨であるビットコイン、スマートコントラクトを実現するイーサリアム、そして企業での導入に適しているハイパーレッジャーを題材に、ブロックチェーンとスマートコントラクトの基礎技術、そして活用事例が紹介されました。日本でも様々な実証実験が始まっていますが、海外では流通のトラッキングや音楽の著作権管理など幅広い領域での実用化が進んでいます。


Bogdan Fiedur氏

またブロックチェーンにおける最大の課題である拡張性に焦点が当てられました。例えばビットコインブロックチェーンの処理速度は1秒あたり約7件であり、ビジネス用途には明らかに性能が不足しています。その課題を解決するためのシャーディング、プラズマ、ステートチャネルといった最新技術が紹介されました。これらの技術はすでに実証実験段階にあり、今後のブロックチェーン動向を推測する上で重要となる技術です。


初日に開催された懇親会の様子

2日目は技術の普及によって社会がどのように変化していくかを学びました。ブロックチェーンだけではなく人工知能やIoTなどの技術も急速に進化しており、従来のビジネスモデルが変化しています。その中でAIとブロックチェーンをどのようにビジネスに取り込んでいけばよいのか、グローバル企業における動向を踏まえて具体的な考え方が示されました。一方で技術者の不足、サイバーセキュリティ、当局の規制といった新たな課題も生まれています。


Maria Mavrekh氏

そして3日目は現実のビジネスに導入する際の考え方が示されました。顧客向けロイヤルティプログラムやIoTデータ管理などブロックチェーンが適しているビジネス領域が提示され、経営者が検討すべきポイントが明示されました。技術の理解・選定はもちろん、従来のビジネスプロセスを変え、組織や文化も変えていく必要があります。そして最大の課題は技術者の確保です。ブロックチェーン技術者の給与は高騰を続けており、長期的な視点での技術者確保と育成が必要になることが改めて提示されました。


Vlad Arbatov氏

講義が終了したあとは、希望者向けの個別相談会が開催されました。ブロックチェーンの最先端をリードする講師陣を前に、自社ビジネスへのブロックチェーン導入などについて具体的な相談をされていました。単なる技術を学ぶことだけではなく、技術をビジネスに導入するにはどのように考えればよいか、体系的に学べるプログラムとなりました。


個別相談会の様子

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