「ソーシャルイノベーション・プログラム(SIP) 食の安全セミナー」開催

開催日時

2021.08.19(木) 第1回 8月19日(木) 16:00〜18:00 第2回 8月24日(火) 16:00〜18:00 第3回 9月7日(火) 16:00〜18:00

開催場所

申込期限

2021.08.13(金)

費用

無料

対象

DBICメンバー企業 SIPへの参加を検討している方 SIPに興味・関心がある方

人数

制限なし

申込方法

DBICイベント事務局からのメンバー向けに配信するメールにてご案内のURLよりお申し込みください。

備考

背景

「食の安全」をテーマに福島大学・食農学類研究者によるオンラインセミナーを以下の要領で開催いたします。
このセミナーは9月開始を予定しているソーシャルイノベーション・プログラム(SIP)「食の安全」に先立って実施するもので、広く会員企業の皆様にビジネスアイデアのヒントとなることを目的として開催するものです。

※なお、SIPへの参加は必須ではありません。本セミナーに参加いただき参加の可否をご検討ください。
SIP「食の安全」は事業開発につながるプロトタイプ作成を目的としたもので、8月上旬にメンバー募集を行います。
<参考>
過去のソーシャルイノベーション・プログラム https://www.dbic.jp/social/

開催概要

a.全体のテーマ

「食の安全・安心と地域イノベーション:原子力災害10年の経験を活かす」
原子力災害という苦難を経験したからこそ得られた食に関する新たな技術やシステムをイノベーションと考え、皆様へ共有いたします。

b.日程

第1回 8月19日(木) 16時〜18時

  • セミナーおよびソーシャルイノベーション・プログラム ガイダンス
    DBIC ディレクター 岩井秀樹
  • セミナー1
    テーマ 全体テーマ解題:福島から何を学ぶか
    講師  則藤孝志 准教授

第2回 8月24日(火) 16時〜18時

  • セミナー2
    テーマ 「パック飯の可能性と水田農業復興」
    講師  新田洋司 教授
  • セミナー3
    テーマ 「バーチャル果樹園と品質・安全情報の提供」 
    講師  高田大輔 准教授

第3回 9月7日(火)16時〜18時

  • セミナー4
    テーマ 「食品中の危害物質」
    講師  渡部潤 准教授
  • セミナー5
    テーマ 「原子力災害と福島県農業10年の経験-想定外の放射能汚染に対応し抑制対策と検査体制をどのように構築したかー」
    講師  石井秀樹 准教授/小山良太 教授

講師ご紹介

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則藤孝志 氏
福島大学准教授(農業経済学、フードシステム論、地域経済・経営論)
フードシステムから福島と日本、世界の明日を考える取り組みをしています。
昨今、農業の6次産業化や地産地消が各地で盛んに試みられています。大切な取り組みなのですが、ローカルに閉じた視点ではいけません。私たちのフードシステム(生産⇔加工⇔流通⇔消費の仕組み)は、世界に広がりをもっています。フードシステムの構造と動態をグローバルに捉え、ローカルにデザインする研究に取り組んでいます。
和歌山県出身。京都大学大学院農学研究科博士課程修了 博士(農学)。日本学術振興会特別研究員PD、福島大学経済経営学類准教授を経て、2017年より現職。
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新田洋司 氏
福島大学教授(作物学、栽培学、熱帯農学)
作物の安定・高品質生産と利活用に取り組んでいます。
おいしい米など高品質作物の構造を電子顕微鏡などで明らかにし、栽培に反映させます。また、夏の異常高温や低温下でも安定的に生産する栽培制御技術を開発します。さらに、バイオ燃料作物スィートソルガムの多面的利用を栽培制御技術とともに明らかにします。
東北大学大学院 農学研究科 博士課程後期 退学。高知大学農学部助手、茨城大学農学部教授・東京農工大学大学院連合農学研究科教授、茨城大学 評議員・副学部長(農学部)を経て、2018年より福島大学教授、2019年より同食農学類教授。
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高田大輔 氏
福島大学准教授(果樹園芸学)
福島の果樹を世界に発信するべく、研究をおこなっています。
福島を代表する果物に関して、"福島の飛躍"を目指し、樹体生理に基づいた栽培方法の解析、ICT/AI技術の導入、海外輸出に関連した流通技術に関する研究や人材育成を行います。また、"復興"をキーワードに放射性Csの果樹園における動態解明を継続して行います。
岡山大学農学部博士後期課程修了博士(農学)。東京大学農学生命科学研究科附属農場助教を経て、2017年より福島大学農学系教育研究組織設置準備室准教授。
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渡部潤 氏
福島大学准教授(応用微生物学、発酵醸造学)
発酵食品のおいしさの秘密を研究しています。
麹菌、乳酸菌、酵母といった発酵食品製造に広く利用される微生物を対象に、有用な形質を示す株のゲノムレベル・遺伝子レベルでの解析を行っています。また、これらの微生物が生成する成分(特に香気成分)の生成メカニズムに関する研究も進めたいと思っています。
新潟大学大学院自然科学研究科博士前期課程修了。食品会社を経て、2020年8月より本学食農学類准教授。食品会社在籍中に、独立行政法人酒類総合研究所共同研究員、新潟大学大学院自然科学研究科博士後期課程修了 博士(農学)。
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石井秀樹 氏
福島大学准教授
里山管理論、環境計画、環境福祉
"生存"と"生活"をデザインする「科学」と「実践」を求めて研究に取り組んでいます。
人間は自然に生かされており、それ無くして"生存" も"生活" もできません。人間社会と自然環境の持続可能性を高めるため、農地や森林の多面的機能や動態の科学的研究と、それを保全・活用・創造するための計画や地域デザインの実践的研究、を融合させたものが食農学類における『里山管理論』です。
埼玉県生まれ。京都大学理学部卒業。東京大学新領域創成科学研究科自然環境学専攻博士後期課程単位取得退学。2010 年より法政大学サステイナビリティ研究教育機構リサーチアドミニストレーター。2012 年うつくしまふくしま未来支援センター特任助教。2013 年同特任准教授。2019年より福島大学農学系教育研究組織設置準備室准教授。
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小山良太 氏
福島大学教授(農業経済学、地域政策論、協同組合学)
食の安全と農の復興、農村の社会関係資本の再構築に取り組みます。
原子力災害による損害は3 つの枠組みで捉えられます。①出荷制限、風評被害による価格下落などフローの損害。②施設、農地が使用できなくなったことなど物財に関するストックの損害。③人材の流出やネットワーク、コミュニティの毀損、地域の分断など社会関係資本の損害です。いま重要なのは第3 の損害を再構築するかです。これは世界の地域が共通して抱えている問題です。
東京都生まれ。北海道大学大学院農学研究科博士課程修了 博士(農学)。2005 年より福島大学経済経営学類准教授、2014年同教授。福島県地域漁業復興協議会委員、多核種除去設備等処理水の取扱いに関する小委員会委員、日本学術会議特任連携会員。
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岩井秀樹 氏
DBIC ディレクター

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