【レポート】ものづくりの産業構造について考える有識者ミーティング(第3回)

経済産業省の若手職員とDBICメンバー企業(産業界)の有識者が、ものづくりの産業構造についてオペレーションとメンテナンス(O&M)の視点から全3回にわたって意見交換を続けた本プログラムも最終回を迎えました。 これまで第1回は「もし世界中にあるすべてのデータにアクセス可能だったら、誰にどんなサービスを提供しますか?」をテーマにアイデア出し、第2回は石炭火力発電、LNG火力発電、水処理、化学の各チームに分かれ、10年後のオペレーションとメンテナンス(O&M)サービスを実現させるためのビジネスモデルを発想しました。 最終回となる今回は、実際にそれぞれのビジネスモデルを実現するための具体的な道のりとルールを考えます。冒頭に経済産業省チームから「10年後に空飛ぶ自動車を実現する」という架空のテーマに基づき、制度、税、補助金を活用した実現スキームのデモンストレーションが即興で提示されます。 例えば、道路交通法を改正して自動車が道を走ることを禁止するという「ムチ」と同時に、既存の自動車業界が業態変換するための補助金制度という「アメ」を設けるといった具合です。教習所など影響を受ける周辺産業への配慮も忘れてはなりません。 ここからは各チームによるワークショップがスタート。最後にはそれぞれのテーマにおいて、10年後実現に向けた制度、税、補助金を活用したプランが発表されました。本プログラムは「内容が非公開な代わりに立場を忘れて」がルールだったため詳細な内容はここに掲載できませんが、例えば水道がテーマであれば技術革新とセットで民営化の是非が、発電プラントの海外進出であれば日本のO&M技術の世界標準化が語られたりと、実ビジネスの最前線で活躍するDBICメンバー企業からの参加者ならではのプロフェッショナルな議論が展開されました。 本プログラムは今回で終了になりますが、ここでの議論は経済産業省における今後のO&M関連政策議論の参考にもされるとのことです。新しい試みでしたが、参加メンバーの出席率も高く、途中からメンバーが増えていくなど、最後まで質の高い議論で盛り上がったイベントになりました。

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